お知らせ
森於菟自筆「明治三十七年懐中日記」
現在開催中の特別展「鴎外のうた日記」では明治37年3月、鴎外が日露戦争の戦地へ向けて新橋駅を出発した様子を、長男・於菟(当時14歳)の自筆日記(写真左)から紹介しています。当日は親族の他、友人の佐佐木信綱、上田敏などが鴎外を見送りました。
この日記にはもう一つ注目すべき点があります。それは鴎外の出発を3月20日の欄に記載していることです。鴎外の自筆記録『自紀材料』では出発日を3月21日と記しています。しかし、この日記などの資料を確認すると正しくは20日であったことが分かります。
今回の展示ではその他、「鴎外、日露戦争中の足跡」と題し、鴎外の行程を地図(右写真奥)に示すなどの試みも行っています。是非、会場でご覧ください。
特別展「鴎外のうた日記 詩歌にうたった日々を編む」は2019年1月14日まで開催しています(今月の休館日は11月27日火曜日のみ)沢山の方のご来館をお待ちしています。
「鴎外筆澤ゆき宛て書簡」1911(明治44)年推定11月29日付
澤ゆき(本名・相澤ゆき)は明治44年、現・共立女子学園を卒業、茨城県に帰郷します。明治44年11月12日、澤は鴎外を訪ね以後数回書簡のやり取りがありました。この書簡はその内の1通です。
澤は詩人となるために、東京で学び続けたいと考えており、鴎外は相談にのっていたようです。この書簡では、「詩人ノ宅」に寄宿することついて、人選が難しいことを田山花袋の小説『蒲団』を例に出しながら伝えています。
澤の寄宿は実現しなかったようですが、のちに澤は詩集『愛の孤独』(大正10年)を出版、生涯詩を書き続けました。
当該書簡は特別展会期中、常設展示にて公開中です。
特別展「鴎外の『うた日記』―詩歌にうたった日々を編む」は2019年1月14日(月・祝)まで開催しています。皆様のご来館をお待ちしております。
本日より、特別展「鴎外の『うた日記』~詩歌にうたった日々を編む」が開幕しました!
『うた日記』は、日露戦争中に鴎外が戦地で創作した詩歌を、戦後自ら編集し、明治40(1907)年9月に刊行した詩歌集です。
一人の作家の一冊の詩歌集としては珍しく、万葉集の古歌から象徴詩まで、創作についてさまざまな試行がみられ、短歌331首、俳句168句、新体詩58篇、訳詩9篇、長歌9首が収録されています。
収録された詩歌は、戦地から家族や知友の人々への手紙に書き送られ、当時の雑誌や新聞に発表されたものもあります。
本展では、こうした手紙や雑誌類を展覧し、鴎外が戦地でうたった詩歌を紹介します。
また、『うた日記』刊行までの過程や編集に関わった人物、鴎外の詩歌観についても概観します。
戦地でうたい書き連ねた記録を編みながら、鴎外は『うた日記』に何を託したのでしょうか。
詩歌でなければ書けなかった想い―111年前に鴎外が示したものを考えます。
なお、本展では、虚子記念文学館所蔵の鴎外筆高浜虚子宛書簡(明治39年2月22日付、『鴎外全集』未収録)を初公開しています。
是非展覧会場でご覧ください!
※会期中には、展覧会関連イベントやギャラリートークを開催いたします。
詳細はこちらをご覧ください。
森鴎外記念館NEWS24号をアップしました!
今号では、発行が迫る『日本からの手紙』について早稲田大学教授・中島国彦氏に、歌人・斎藤茂吉と鴎外について斎藤茂吉記念館学芸員・後藤明日香氏にご執筆いただきました。
本誌は館内配布の他、区内施設や都内文学館の一部などでも配布いたします。
また、当館HPでもご覧いただけます。是非ご覧ください!
10月1日(月)~10月5日(金)まで、展示替え期間のため全館休館いたします。
10月6日(土)からは、特別展「鴎外の『うた日記』~詩歌にうたった日々を編む」が始まります。
現在開催中のコレクション展「東京・文学・ひとめぐり~鴎外と山手線一周の旅」は9月30日(日)18時まで(最終入館17時30分)の開催です。ぜひ、お立ち寄りください。