お知らせ
現在開催中のコレクション展「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」も、会期終了まで10日を切りました!
当館では本日より、「森家三兄弟」ミニ展示ガイドをご購入の方に、先着で同展ポスターをプレゼントします!「森」という漢字が三つの木から成ることにちなみ、三兄弟をそれぞれの「木」にみたてた、印象的なシンボルマークが目を引きます。ミニガイド、バッジ、特典ポスターと揃えてみるのも良いかもしれません。
ポスタープレゼントは、なくなり次第ですのでお早目にお求めください!
本年は鴎外の長女・森茉莉の没後30年にあたります。当館では、それを記念して展示室常設コーナーにて「あふれでる言葉~森茉莉自筆原稿紹介」を開催しています。
茉莉は昭和54年9月~昭和60年2月にかけて、雑誌「週刊新潮」にテレビ評『ドッキリチャンネル』を281回に渡り連載していました。茉莉は、見逃せない番組があると新聞のテレビ欄に赤丸をつけて、連日朝から深夜までテレビを視聴していたと言われています。随筆『父の帽子』『贅沢貧乏』や小説『甘い蜜の部屋』などで知られる茉莉ですが、この『ドッキリチャンネル』が最期の仕事となりました。
展示室では、『ドッキリチャンネル』自筆原稿5点と、肖像写真や初版書籍などを展示しています。原稿用紙いっぱいに、赤や青のペンで枠線を気にすることなく文字が書かれ、まさに言葉にあふれたカラフルな原稿は、茉莉の作品や本人を象徴するかのようです。本展示は、コレクション展「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」とあわせ、10月1日(日)までの開催です(※9月26日(火)は休館日です)。
本日よりシルバーウィーク!お隣の根津神社では今日明日と例大祭を開催しており、境内では神楽のほかたくさんの出店が楽しめます。お天気も心配ですが、お出かけついでにあわせてお越しください。
鴎外と17歳年の離れた末弟・潤三郎は、考証学者として歴史学や書誌学に努め、数多くの論文を発表しました。その知識を生かし、鴎外の史伝作品執筆においては資料蒐集や調査をサポートしています。潤三郎の歴史学への関心は子どもの頃から発揮され、東京専門学校(現早稲田大学)史学科に進学。学生時代には人類学者・坪井正五郎の授業を受けていました。
この葉書は、坪井から潤三郎に送られたものです。坪井は、潤三郎が学生仲間と築いた「青蛙会」という研究会のために、シンボルマークを考案し自ら描き記しています。坪井は文京区とゆかりが深く、東京大学構内(文京区弥生)から弥生土器を発見した人物の一人として知られています。
その後潤三郎は、弟という立場、また考証学者の視点から、鴎外の業績を後世に伝えようと尽力します。現在でも必読書であるその成果とは…実際に展覧会でご覧ください!
なお8月14日からは、篤次郎がドイツ留学中の鴎外に宛てた書簡を展示します!
8月5日(土)12時45分から13時40分まで、モリキネカフェは貸切となります。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
なお、この時間以外は通常どおり営業しておりますので、ご利用をお待ちしております。
現在開催中のコレクション展「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」では、今ではあまり語られることの少なくなってしまった鴎外の二人の弟、篤次郎(とくじろう)と潤三郎(じゅんざぶろう)の業績、そして森家三兄弟の絆を紹介しています。
印鑑「参木之舎(みきのや)」 明治12(1879)年頃
この印鑑は、17歳頃の鴎外が5歳年下の篤次郎と共に、買い集めていた蔵書に押印していたといわれる手製の蔵書印です。苗字の「森」が三つの「木」であることにちなんで、「参木之舎」と彫られています。後に劇評家として活躍した篤次郎が、「三木竹二」と名乗っていたことも、三つの「木」が原点となっています。
さて、気になる「参木之舎」の印影は…?是非、会場で印鑑と一緒に展示してある「印譜帳」をご覧ください!