お知らせ

  件
 投稿日時: 2019-06-10 (1877 ヒット)

 らいてう自筆「実践倫理」答案 日本女子大学成瀬記念館蔵

RaichoToan 平塚らいてう(1886-1971)は、明治36年、女子高等師範学校付属高等女学校(現・お茶の水女子大学附属高等女学校)を卒業し、日本女子大学校(現・日本女子大学)家政学部に入学し3年間学びます。日本女子大学校は、日本初の女子高等教育機関として明治34年に創立されたばかりの学校でした。同校では、各自が考え実践することが重視され、らいてうも他学部の講義を聴講したり、宗教や哲学の書物を読むなど自ら学ぶ日々を過ごしました。
卒業を控えた時期に提出された答案が展示中の「実践倫理」答案です。この中でらいてうは、今後は「心力ヲ練ル」と共に、宗教、哲学、文学の研究を生涯続けていくと書いています。
この言葉通り、らいてうは大学校卒業後も学び続け、明治44年青鞜社の代表として雑誌「青鞜」を創刊、評論家としての一歩を踏み出していくのです。

 特別展「一葉、晶子、らいてう―鴎外と女性文学者たち」は、2019年6月30日(日)まで開催中です(休館日6月25日火曜日)。皆様のご来館をお待ちしています。
*6月12日(水)14時から、ギャラリートークがあります。


 投稿日時: 2019-06-08 (1372 ヒット)

 「かもめ通信2019夏号」ができあがりました。

当館の7月~8月末までの、イベントの詳細を掲載しています。

こちらのチラシは館内配布、区内施設や、その他文学館などの一部でも配布しております。お手にとっていただけるように、順次準備をしております。


こちらからもご覧いただけます。ぜひ、ご覧ください。




 投稿日時: 2019-05-27 (1167 ヒット)

 明日、5月28日(火)は第4火曜日のため、全館休館です。



5月29日(水)からは通常通り開館いたします。


開催中の「一葉、晶子、らいてう―鴎外と女性文学者たち」を引き続きお楽しみください。


 



 


 投稿日時: 2019-05-15 (1837 ヒット)

【右】与謝野晶子『草の夢』 日本評論出版部 大正11年9月 

【左】与謝野晶子自筆短冊「劫初より作りいとなむ殿堂にわれもこがねの釘ひとつ打つ」 
(いずれも鶴見大学図書館蔵)
 
晶子と鴎外は公私に渡って親しく交流していました。鴎外が大正11年7月に急逝した時は、晶子、そして夫・寛もひどく悲しんだといいます。
 
鴎外没後2ヶ月後に刊行された晶子の第18歌集『草の夢』の献辞には、「森林太郎先生に捧ぐ」と記されました。歌集の冒頭には、左の短冊の短歌が掲げられています。「劫初(ごうしょ)」(「この世の初め」の意)からの芸術の殿堂に、黄金(こがね)の釘を打つのだという、メッセージが込められています。鴎外に捧げた歌集の冒頭に、晶子が創造者、表現者としての決意を謳ったこの短歌が掲げられていることは、感慨深くも思えてきます。
 
再来週の今月29日は晶子の命日「白桜忌」。晶子が「殿堂」に打ち付けた「こがねの釘」は、現代のわたしたちにも訴えかけてくるものがあるように思います。
本展では、歌集『草の夢』初版本、そして冒頭歌の晶子自筆短冊、いずれも鶴見大学図書館ご所蔵の貴重な資料をお借りし展示しています。是非会場でご覧になってください。


 投稿日時: 2019-05-03 (1692 ヒット)

JyosetuGengo 5月より令和が始まりました。
当館では4月より新しい時代の幕開けを記念して、鴎外の晩年の業績を紹介しています。


 鴎外は、大正5(1916)年陸軍軍医総監・医務局長を辞任後、大正6(1917)年12月に帝室博物館総長兼図書頭(ずしょのかみ)に就任します。図書頭として鴎外は、歴代天皇の謚(おくりな)の出典考証(『帝謚考(ていしこう』)や、大化以来の元号考証(『元号考』)などに取り組みました。

 明治天皇の崩御、乃木希典の殉死を機に、歴史小説・史伝へと新たなジャンルと自身の文体を拓いた鴎外の最晩年の仕事です。歴史の過去を顧みるだけでなく、未来の日本にとって重大な欠落がないように憂慮した鴎外の周到な姿勢をご覧ください。

*常設展示の中のミニコーナーとして展示中です。


« 1 ... 62 63 64 (65) 66 67 68 ... 134 »

ページトップ