お知らせ
現在開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」も、残り3日となりました!本展は、大正11年7月9日に逝去した鴎外最期の数ヶ月間を紹介するコーナーと、鴎外逝去後たった半年で刊行された鴎外全集の編集に関する資料を紹介するコーナーとの二部構成で展開しています。
歌人・与謝野寛(鉄幹)は、鴎外逝去以前から観潮楼につめ、逝去後は葬儀委員をつとめるなど、鴎外終焉に関してさまざまな場面で尽力していました。そんな寛のもとに『鴎外全集』刊行の企画が舞い込んだのは、鴎外逝去から2週間もたたない内のことでした。寛は鴎外の文業を後世に伝えるため鴎外全集に着手します。しかし、その刊行計画は現代ですら難しい程の高スピードのものでした。
寛が手掛けたこの『鴎外全集』は、その後現代まで続く鴎外顕彰の第一歩と言うことができます。
展覧会ではその他、初公開の新収蔵資料なども展示しています。
4月2日(日)までの開催ですので、お見逃しなく!!
記念館の活動を紹介するため、年4回発行している「森鴎外記念館NEWS」。
今年度最後の発行となる18号をアップしました!
今号では、来年度の開館5周年を控え、これまで開催した展覧会やイベントの情報を一挙掲載。展覧会チラシ等で、森鴎外記念館のこれまでの歩みを振り返ります。
森鴎外記念館NEWSは、館内や区内施設、全国の美術館や文学館の一部でお手にとることができます。その他、こちらでも御覧いただけます!
3月28日(火)は第4火曜日のため全館休館です。
現在開催中のコレクション展「死してなお―鷗外終焉と全集誕生」は4月2日(日)までの開催です。
お見逃しなく!
現在開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」は、大正11年7月9日に逝去した鴎外最期の数ヶ月間を紹介するコーナーと、鴎外逝去後たった半年で刊行された鴎外全集の編集に関する資料を紹介するコーナーとの二部構成で展開しています。
軍医であった鴎外は自らを蝕んでいた病(萎縮腎、肺結核)の症状を正確に把握していました。しかし鴎外は診療を拒み続けます。鴎外がなぜ頑なに受診を拒んだのか、その理由の一端を、親友である賀古鶴所に宛てた書簡に見ることができます。
大正11年5月26日、親友に送られた書簡には、自らの死を予感した鴎外の想いが長文で語られています。
展覧会は4月2日(日)までの開催です。ご来館をお待ちしています。
現在、展示室1では文の京ゆかりの文化人顕彰事業関連「海潮音の韻(ひびき)―上田君と僕」」を開催しています。平成28年が上田敏(詩人、英文学者)没後100年にあたることを記念したものです。
上田敏は大正5年、鴎外は大正11年に亡くなりますが、二人の命日は奇しくも7月9日でした。鴎外逝去後から戦前にかけて、二人の命日には偲ぶ会「九日会」が開かれました。
この寄書きはその席上で書かれ、鴎外の遺族に贈られました。昭和7年の会にて書かれたと推定されるこの寄書きからは、与謝野寛、斎藤茂吉、馬場孤蝶、竹友藻風、平野万里、江波文三、与謝野晶子、石井伯亭の出席が確認できます。
この資料は平成29年4月2日まで展示しています。
同時開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」の会期も4月2日までです。皆様のご来館をお待ちしております。