お知らせ
3月22日(火)は第4火曜日のため全館休館です。
現在開催中のコレクション展「1915-16 ―100年前の鴎外とその時代」の会期も残り2週間となりました。
3月23日(水)以降は、会期終了まで休みなく開館しておりますので、ぜひお越しください。
年4回発行の「文京区立森鴎外記念館NEWS」第14号をアップしました!
今号では、展示のお知らせや資料紹介の他、鴎外が暮らした明治期の向島についてのコラムや、明日講演会が開催される小泉浩一郎氏による論考(講演会参加は締切りました)、2016年度上半期のイベントや開館スケジュール等の情報が掲載されています!
NEWSは当館の他、区内文化施設や全国の文学館等で無料配布しています。また、こちらからもご覧いただけますので、是非ご覧ください!
このたび、下記日程で機器メンテナンスを予定しております。
つきましては、誠に勝手ながら下記の日時に地下1階映像ルームを閉室させていただきます。
お客様には大変ご不便をおかけしますことお詫び申し上げます。
なにとぞご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
3月14日(月)10:00~18:00
当館では毎年、全国文学館協議会共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」に参加しています。第4回目となる本年は「森鴎外と明治・大正の災害」と題して、鴎外が生きた明治の災害救護についてパネル展示を行っています。フリースペースである2階図書室前でご覧いただけますので、ご来館の際はぜひお立ち寄りください。5月8日(日)までの開催です。
現在開催中のコレクション展「1915-16 ―100年前の鴎外とその時代」では、鴎外が辞意表明し退官するまでの2年間(大正4年~5年)に絞った資料展示をしています。
鴎外は大正4年11月22日に、上司である大嶋健一陸軍次官に辞意を表明した後、親友である賀古鶴所にその旨を手紙で伝えました。賀古はそれを受け、大嶋次官や山県有朋らと会合を開き、鴎外の退官を含めた陸軍の人事問題について話し合いました。
画像下の書簡は、そのときに話し合われた内容を賀古から鴎外に伝えるものです。書面は、細かい文字でぎっしりと敷き詰められています。画面上の書簡は、さらにそれに対する鴎外からの返信です。人事問題に触れながらも、新年(大正5年)の作品(『渋江抽斎』)のために返信が遅れたことを詫びてており、内容にやや温度差を感じます。また書中には、「今後筆デ立タウ」という記述が見られ、退官後は執筆に専念する決意がうかがえます。
鴎外と賀古のやりとりは、現代でいうチャットのようで、その時々の出来事や思惑が殆どリアルタイムで伝えられていたようです。新聞報道についても殆ど現在と変わらない即時性で、鴎外退官についての記事が報道されました。
展覧会では、この鴎外の退官について、新聞紙面はどのように報道したのか~という点にも触れています。この機会に是非ご覧ください。