お知らせ
本号では、連続テレビ小説「らんまん」で注目が集まる牧野富太郎と鴎外との縁について、練馬区立牧野記念庭園の田中純子氏に巻頭コラムをお寄せ頂きました。また、東京大学附属図書館長の坂井修一氏に、同館所蔵の鴎外の旧蔵書群「鴎外文庫」についてご執筆頂きました。
館内で配布中のほか、こちらでもご覧いただけます。
鴎外自筆写本『膳部之事』 大正3(1914)年 東京大学総合図書館蔵
記念館の公式YouTubeチャンネルに現在開催中の特別展「鴎外の食」の展示解説動画をアップしました!
御陪食メニューカード 秋山徳蔵旧蔵 味の素食の文化センター蔵
鴎外の日記には外食の記録が数多く確認できますが、いずれも店名ばかりで何を食したかはほとんど分かっていません。
そんな鴎外も御倍食に参列した際は、献立や席次を日記に書き留めていました。
本展では、鴎外が出席した御陪食のうち、明治33年、同42年、大正5年、同10年のメニューカードを、鴎外の日記の記述と並べて展示しています。
御陪食はフランス料理を基調としていますが、現在のどの料理に該当するのか特定は難しく、記された漢字から類推するとどうやら肉料理が多いように見受けられます。
メニューカードはいずれも、「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵の旧蔵です。
鴎外と秋山は面識があったかどうか分かりませんが、鴎外は秋山の料理を食していた可能性が高いと考えられています。
菊の御紋が美しい御陪食のメニューカードは、現在の私たちにとっても間近に見る機会が少ないものです。
是非会場でじっくりご覧になってください。
特別展「鴎外の食」は7月9日(日)まで開催しています。
5月22日(月)、23日(火)は全館休館です。
5月24日(水)より通常通り開館いたします。